『SF作家オモロ大放談』 筒井康隆・他 | たまらなく孤独で、熱い街

『SF作家オモロ大放談』 筒井康隆・他

SF作家オモロ大放談

小松左京、筒井康隆、星新一、大伴昌司

平井和正、矢野徹、石川喬司、豊田有恒

(いんなあとりっぷ社)

初版:1976年8月15日 

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こんな本もでてきた。

さっそく再読。

小松左京、星新一、筒井康隆の「御三家」を中心とした対談が15本。

対談というかバカ話。

雑誌の掲載月をみると、昭和42年から44年と昭和50年。

40年前後も「昔」ですか。

 

70年安保とか大阪万博とか古いネタがあるのは仕方ないが、博識や薀蓄を感じさせつつも機転が効いてて、今読んでも面白い。

面白いのだが、読んでて胸が詰まってしまうのは何故だろう。

もしかしてこの頃が日本SFの絶頂期だったのかもしれない。

この頃のことは後追いで、しかも片鱗しか分からないが。

そして自分自身にもSFの絶頂期はあったに違いない。

どうしようもなくSFが好きで好きでたまらない時期が。

そんな俺のSFはどこへ行っちまったのだ。

あの未来へと輝いていたはずのSFはどこへ消えちまったのだ。

今はもうSFの残滓しかない気分の時もある。

だからといって過去を懐かしむなんて真っ平だ。

過去にしかないものも確かにあるにせよ。