『火刑法廷』 ジョン・ディクスン・カー
火刑法廷
訳:小倉 多加志 初版:1976年5月31日 (1955年2月に早川書房より刊行) |
表紙の絵が手元にあるものと違うが(読書メーターのは同じ)、気にしないでおこう。
実は、カーを読むのは初めてなのだが・・・・。
昔、創元推理文庫のを何冊か買いましたが、「怪奇スリラー」というのに恐れをなして積読本になったまま。
まあ、クリスティを筆頭に完読が一冊もない作家は沢山いるからねw
多くの方に読み継がれ語り継がれているでしょうから、今さら新参者が何を言っても仕方ない。
最初の方は動きがないし会話ばかりで読みにくかった。
訳文もいささか古めかしいしね。
それがカーに合ってるかもしれないが。
会話も隔靴掻痒みたいでミスリードを狙っているかのよう。
中盤で警部やら探偵役が登場してからは多少スッキリしたが、ラストで凄い余韻がありますね。
推理小説とは「ラストでの驚きを得たいがために、それまでの退屈な描写を我慢しなければならない」ものなのか。