『超音速漂流』 N・デミル&T・ブロック | たまらなく孤独で、熱い街

『超音速漂流』 N・デミル&T・ブロック

超音速漂流 (文春文庫)

超音速漂流

ネルソン・デミル

トマス・ブロック

訳:村上 博基

(文春文庫)

初版:2001年12月10日

(1982年6月に文芸春秋より刊行) 

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読書メーター登録本30万ページ突破記念超大作(笑)。

と言うのは冗談ですが、これは凄いよ、参ったよ。

 

航空パニックものというのかな。

離着陸以外は自動操縦可能で、62,000フィートの高々度を超音速で飛行する旅客機。

今日は39分出発が遅れ、向かい風を避けるために予定よりも南を航行。

他に航空機が飛んでいるわけもなく、至極順調にロスを発って東京へ向かっていた。

だがそこではアメリカ海軍が極秘のテストを行っていた。

標的機と航空機がやや接近した時、ジェット戦闘機より標的機に向けて撃ち出されたミサイルはより大きな航空機へ機首を向けて方向を変えた・・・。

 

いやもう、ここからは書けませんが、事故が起きてからはすかさず救助に全力を傾けると思ったら違うのですね。

海軍を航空会社を保険会社を背負って立つ者の思惑が自己保身がドロドロと蠢き交錯する。

正直に書きます。

半分ほどまでは、早く落ちればいいのにな、と少し思いつつ読んでました。

でも、後半は違いましたよ。

 

書かないといいつつ、結構内容を書いてしまったかな。

でも、ノー・プロブレム。

読めばわかる、読めば。

読めばあなたは想像を遥かに超える内容に興奮する。

「読め」などとは滅多に言わない私ですが(たまに言うけど)、これは言います。

とにかく読め。

話しはそれからだ。