『T型フォード殺人事件』 広瀬 正 | たまらなく孤独で、熱い街

『T型フォード殺人事件』 広瀬 正

T型フォード殺人事件―広瀬正・小説全集〈5〉 (集英社文庫)

T型フォード殺人事件
広瀬 正
(集英社文庫)

初版:1982年6月25日

(1977年6月に河出書房新社より刊行) 

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「T型フォード殺人事件」

「殺そうとした」

「立体交差」

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広瀬正全集の第5弾。

残るは短編集のみ。

解説を読むと、これからというときに急死されたようで、本人も無念でしょうがSF界や読者の損失も大きかった気がします。

 

「T型フォード殺人事件」

これは真っ当なミステリで驚きました。

途中でなんで今更?と思いましたが苦しいながらもそこへ話しを持って行きたかったんですね。

しかし犯人が・・・。

いやまあ、いいんだけど。

相変わらずノスタルジック気分満載でした。

 

「殺そうとした」

処女作ですか。

これもミステリですな。

 

「立体交差」

これは過去ではなく20年未来へのタイムトラベル。

未来が大きく変化してなかったなら、社会の有様よりも身近な人物の有様のほうが気になりますわなあ。