『悪夢探偵2 怖がる女』 塚本 晋也 | たまらなく孤独で、熱い街

『悪夢探偵2 怖がる女』 塚本 晋也

悪夢探偵2  怖がる女 (角川文庫)

悪夢探偵2 怖がる女
塚本 晋也

(角川文庫)

初版:2008年11月25日 

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サイコ・ホラーというのでしょうか。

たまたま読んだ前作の『悪夢探偵』がなかなか良かったので、これも読んでみました。

これも映画になっているようです。

というかノベライズなのかな。

女刑事の霧島慶子が登場しないのは残念でしたが。

 

今回は影沼京一の出生というか、他人の夢に潜る能力の根源に迫るストーリー。

なぜ母は子供である京一を怖がったのか。

なぜ自殺したのか。

恐怖とはなにか、恐怖は取り除けるのか。

夢に潜る能力は別としても、京一のもうひとつの能力は幼い子供にとっても親にとってもうれしくない能力でしょうねえ。

気味が悪くて親は子供に接しなくなるし、子供にも深い心の傷を負わせますね。

 

相変わらずの影沼京一の活躍(?)が切ないほどに微笑ましい。

ラスト、少女Aの能力はなくなったのか。

少女Bに新たな能力が発現したのか。

少女Aと同じ苦しみが少女Bを待っているのか・・・。