『水霊 ミズチ』 田中 啓文
水霊(みずち) ミズチ
(角川ホラー文庫) 初版:1998年12月10日 |
うーん。
最初は真面目に読まねばと思い、古文書(もどき?)の一字一句まで意味をたしかめるようにしてましたが、リズムは悪いし登場人物に全然魅力がないしで、ちょっと読んでは放り投げの繰り返しでした。
途中から、もしかしてギャグかコメディではなかろうかと、そのつもりになったらなんとか読めるようになったが、いやはや疲れた。
牧野修の『屍の王』とおなじくイザナギ・イザナミをモチーフにしているが、もっと直接的な人類の危機を描いているよう。
ラストの主人公の放心ぶりはマサキの小説でもよく出てきますが(最近のはそうでもないかな)、いかんせん主人公がろくな奴じゃないので馬鹿じゃねーかとしか思えないのが痛い。
生水は必ず加熱殺菌してから飲みましょうw