『神のふたつの貌』 貫井 徳郎
神のふたつの貌
(文春文庫) 初版:2004年5月10日 (2001年9月に文藝春秋より刊行) |
タイトルを見てどんなんだろかと読んでみた。
SFチックな展開もありやと。
みごとに外されました。
牧師の子供として生まれたためか、狂おしいほどの神への思い。
神への愛、神への憎悪。
神と合一できないもどかしさ、無念さ。
こちとら宗教としての神には縁がないので、息苦しいほど。
ただ、ミステリとしては新鮮味がないですな。
読者をはめようとする小細工みたいなトリックを使うよりは、他に書きようがあった気もします。