『レキオス』 池上 永一 | たまらなく孤独で、熱い街

『レキオス』 池上 永一

レキオス (角川文庫)

レキオス
池上 永一

(角川文庫)

初版:2006年1月25日

(2000年5月に文藝春秋より刊行) 

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こりゃ、参りました。

とにかく「スゴイ」としか言いようがありません。

 

沖縄を舞台に、風俗風習歴史神話を取り入れ米軍基地を絡め、さらに万物理論(!)までシェイクしてレキオスを産みだす力技。

ラスト100ページは呆然とページをめくるしかありませんでした。

しかも、そこはかとなくベースに流れるユーモア。

サマンサ・オルレンショー博士なんてお下劣の極みだが、なぜか憎めないキャラだし。

 

『夏化粧』では、なかなかやるなと思いましたが、そんなもんじゃなかった。

この作者は壊れているのではないかと思うくらいの弾けっぷり。

『シャングリ・ラ』も読みたいような怖いようなw