『チャイルド44』(下) トム・ロブ・スミス | たまらなく孤独で、熱い街

『チャイルド44』(下) トム・ロブ・スミス

チャイルド44 下巻 (3) (新潮文庫 ス 25-2)

チャイルド44 下巻
トム・ロブ・スミス

訳:田口 俊樹
(新潮文庫)

初版:2008年9月1日

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後半はサスペンスたっぷりです。

赴任先でも少年少女の無残な遺体を発見したレオ。

どうして、モスクワから遠く離れたここでも。

当時のソ連では広域犯罪に対処するすべがないので、その地域の怪しい人(弱者)が加害者として処罰されてしまうのですね。

レオは民警の署長と協力しあい似たような事件が他にないか調査をするが、レオたちの行動が国家保安省でレオを陥れた元部下の耳に入り捕まってしまう。

さあ、どうなる。

畳みかけるようなテンポでラストまで引っ張ります。

大量連続殺人の犯人にたどり着けるのか?

犯人の目的が明らかになる衝撃。

これほどまでに・・・。

 

ラストは大甘ですが、これはこれで余韻が残っていいかも。

国家とは、組織とは、正義とは、家族とは、夫婦とは何かを読者に突きつける、まさにAクラスのノベルでした。

あやさん、ありがとう♪