『四畳半神話大系』 森見 登美彦 | たまらなく孤独で、熱い街

『四畳半神話大系』 森見 登美彦

四畳半神話大系 (角川文庫 も 19-1) 四畳半神話大系
森見 登美彦
(角川文庫)
初版:2008年3月25日
(2005年1月に太田出版より刊行) 
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うーん。
これは、どう紹介すればいいのだ?
多次元宇宙ものというか並行宇宙ものというか。
 
大学生になった2年前の春。
明るい未来を切り開くべく待っていたはずの四つのサークル。
それぞれを選択して、2年後の現状がどうであったのかが、さまざまな変化をつけて書かれます。
だけど、ほとんど同じ内容と結果。
登場人物はほとんど同じだし。
これはいささか読むのが辛い。
それなりに面白くはあったけどね。
 
どのサークルを選んだって、本人の性根が変わらなければ生活が劇的に変化するわけないじゃん、とみるのか、
すでに未来は(細部はのぞいて)ほとんど決定してるんだな、とみるのか。 
 
最終話では、恐ろしい四畳半地獄にはまります。
これは怖い、そして笑える。
この地獄を経て主人公は多少なりと変わったかのようだが・・・。
 
この作者、もう少し読んでみるかな。