『人類は衰退しました』 田中 ロミオ | たまらなく孤独で、熱い街

『人類は衰退しました』 田中 ロミオ

人類は衰退しました (ガガガ文庫 た 1-1) 人類は衰退しました
田中 ロミオ
(小学館ガガガ文庫)
初版:2007年5月29日
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このブログの(数少ない)読者の皆様にはどうでもいい事でしょうが、一応読み終えた本を紹介するというポリシーでやってました。
が、今回は読み終えることができませんでした。
この本には期待してまして、もしかしてスゲー拾い物かもという予感がありましたので、今年最後に読む本と決めてました。
しかし、中途で挫折してしまい、がっかり。
 
語り手は今でいう大学を卒業したと思しき女性。
ですから、22歳くらい?
10年いたというから最低でも16歳以上と思われます。
その(少数精鋭で高等教育を叩き込まれたであろう)女性の考え方やセリフが、どうみても年齢に相応しくない。
「妖精さん」の連発には呆れを通り越して、背筋が寒くなりましたよ。
そして、片言の人語を話せる「妖精」のセリフと来た日にゃ「なんで俺はこんなものを読まされなければならないんだ」と殺意すら覚えたものです。
いくらライトノベルだからって、あまりにもライトノベル読者を馬鹿にしてない?
というわけで、半分でリタイア。
 
作者はPCゲーム中心に活動するフリーランスライターだそうです。
ああ、だからか、と納得する部分もある。
それは、セリフがやたらと多く、しかも一つ一つが短いこと。
RPGの感覚で書いているのですね。
 
もしかして、私がリタイアしたあとに、ものスゲー展開が待っているかもしれませんが、もうどーでもいいです。
人類が復活しようが、妖精と戦争おっぱじめようが、仲良くなろうが、何も起こらなかろうが、好きにやってください。
日本SFでは「田中」というブランド(?)は安心して(あるいは期待して)読めるブランドだったんだがなあ・・・。