『時砂の王』 小川一水 | たまらなく孤独で、熱い街

『時砂の王』 小川一水

時砂の王 (ハヤカワ文庫 JA オ 6-7) 時砂の王
小川 一水
(ハヤカワ文庫JA)
初版:2007年10月25日
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小川一水の時間SF!
いや~、楽しみでした。
そして、あっという間に読んでしまった。
うーん、満足。
 
正体不明の敵が送り込んでくる兵隊に壊滅させられた地球。
トリトンまで逃げ延びて、反撃を狙う。
そして、お互い時間遡行をして相手を殲滅しようとする。
だが時間を遡るたびに、時間が枝分かれする。
過去へ行ったが最後、元の時間には世界には決して戻れないのだ。
今生の別れとなる。
でも、たった1本でも人類が残る時間線があればいい。
 
俺が死んでも、お前が死んでも、人類が生き延びるならそれでいい。
それでいいのか?
いくつもの時代で人類は滅亡。
それを目の当たりにしながら、なおも敵と戦う。
敗走に敗走を重ね、ついに西暦248年、日本は卑弥呼の時代で最後の戦いを挑む。
勝ち目はあるのか?
未来からの援軍はくるのか?
 
小川一水はここでも現場主義ですね。
あくまでも、敵と卑弥呼軍との戦いを描きます。