『さよならの代わりに』 貫井徳郎 | たまらなく孤独で、熱い街

『さよならの代わりに』 貫井徳郎

さよならの代わりに (幻冬舎文庫 ぬ 1-2) さよならの代わりに
貫井 徳郎
(幻冬舎文庫)
初版:2007年8月10日
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時間SFのテーマのひとつに「歴史は変えられるのか?」というのがある。
おそらく、確定している過去は簡単には変えられないだろう。
ならば、未来は?
未来もまた確定しているのか。
 
萩原祐里は27年未来から来たという。
27年もタイムスリップすると、世代が完全に交代してますので知り合いはほとんどいません。
いない方がいい面もあるが、絶対的な孤独に襲われそうです。
白井和希は彼女のひたむきさにほだされ(?)、彼女が未来から来たというのを疑いながらも協力することとなった。
だが、やはり歴史は変えられない。
彼女もまたそれを(自分の運命すらも)受け入れるのか?
 
今回の時間SFとミステリの融合はほどよくこなれているのかどうか。
やや、苦しいところ。