『不確定世界の探偵物語』 鏡明
不確定世界の探偵物語
鏡 明 (創元SF文庫) |
- 「昨日のない明日」
- 「暗闇の女」
- 「空白の殺人者」
- 「凍った炎」
- 「復讐の女神」
- 「子供の冒険」
- 「真夜中の死」
- 「わが最良の時」
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- 私立探偵が主人公のハードボイルドタッチなので、そのつもりで読み始めたところ、なんかカッタリーんだよなあ。
- もう少し上手に書けないのかい、とも思ったものです。
- しかし、読み進むうちに引き込まれていく自分がいました^^
- ワンダーマシン。
- 世界にたった1台のタイムマシン。
- それを所有する富豪は、世界をより良きものにするために日夜奮闘する(?)。
- 素晴らしいテクノロジーを手にいれた人類。
- だが、日々変化し続ける世界に確固たるものはない。
- ある日、突然あなたは大金持ちになるかも。
- だが、家族が友人が知人が突然見知らぬ他人になるかも。
- その恐怖にあなたは耐えられるか。
- こんな世界で探偵に一体なにができようか。
- 序盤ではこの不確定世界のルールが語られます。
- そして、それに対しての問題等が提示されます。
- 親切設計ですね^^
- 終盤、主人公は「ゲーム」のプレイヤーと成り果てようとしますが・・・・・・
- ラストがいいですね。
- SFが苦手な人もハードボイルド風味付けですので読みやすいかと思います。
- SFもハードボイルドも苦手な人は・・・・・・読まんでいい^^;
- 創元SF文庫に期待したのは、こういう作品を掘り起こしてくれることだったので、今後も期待できそうです。