『ルピナス探偵団の当惑』 津原泰水 | たまらなく孤独で、熱い街

『ルピナス探偵団の当惑』 津原泰水

ルピナス探偵団の当惑
ルピナス探偵団の当惑 (創元推理文庫 M つ 4-1) 津原 泰水

(創元推理文庫)

初版:2007年6月22日 

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「冷えたピザはいかが」

「ようこそ雪の館へ」

「大女優の右手」

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なんだよ、新刊なのに表紙の写真がないじゃないか。

これは正統派のユーモア・ミステリでしょうか。

天然ボケの三人の女子高生(吾魚彩子、桐江泉、京野摩耶)。

それに絡むのが、牽強付会じゃなくて博覧強記(だったかな)の彩子の憧れの人・祀島龍彦と、彩子の姉・不二子(がさつな刑事)、不二子の上司・庚午宗一郎。

 

アクロバッティブな彩子の推理。

そして祀島の冷徹にも思える観察力。

もう少しヌルくても良かった気もしますが(特に第2作)、ある意味ミステリの王道を行っているような気もしました(ほめすぎ?)。

なお「ルピナス」は私立高校の名前です。