『まひるの月を追いかけて』 恩田陸 | たまらなく孤独で、熱い街

『まひるの月を追いかけて』 恩田陸

まひるの月を追いかけて (文春文庫 お 42-1) まひるの月を追いかけて
恩田 陸
(文春文庫)
初版:2007年5月10日
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これって、他の恩田作品とシンクロしてるのかな。
それとも単独かな。
 
ほとんど会ったことのない4歳年上の女と、ほとんど会ったこともない異母兄弟を探しに奈良へ行くことになった「私」。
旅にでる設定からして嘘くさいし、「私」も疑ったり引いてたりしてるものだから、読者も話にノレないよ。
しかし、この「私」、同行者の女の言動や挙動にやたらと敏感に反応するかと思えば、違う部分ではやたら鈍感だったりして。
話がドラマチックでないのは我慢できても、「私」の心理面の記述が多すぎてくどすぎて、正直途中でイヤになりました。
 
ラストもなんだかなー。
当然、読者である私はこう思いました。
「だから、なに?」
「それが、どうした」
 
私には到底理解し得ない世界だったようです。