『恐怖記録器(フライトレコーダー)』 北野勇作 | たまらなく孤独で、熱い街

『恐怖記録器(フライトレコーダー)』 北野勇作

恐怖記録器 (角川ホラー文庫 94-3) 恐怖記録器
北野 勇作
(角川ホラー文庫)
初版:2007年3月10日 
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飛行のFLIGHTでなく、恐怖のFRIGHTだそうです。
その記録器なので、フライトレコーダー。
ま、ダジャレですね。
 
売れない作家。
やけに家賃の安い借家に引っ越してくる。
ホラー小説なので、なにかが起こる。
以前住んでいた集合住宅。
その時に編集者に変な仕事を頼まれる。
おかしなことが起こるのはその時からか。
 
ホラーといっても北野勇作ですから、おどろおどろしい文体でなく、サクサク(でもないが)読めます。
ところが、いつのまにか時間がクシャクシャになり、なにが起きているのか起きていないのかがあやふやになる。
それはいいけど、ラストのオチは冗談なんですか?
怖さがなくなってしまったというか、サービス過剰というか。
一応まとまりがついたように説明しなくて、中途半端にほっぽりだすと思ってたのに。