『笑う怪獣 ミステリ劇場』 西澤保彦 | たまらなく孤独で、熱い街

『笑う怪獣 ミステリ劇場』 西澤保彦

笑う怪獣ミステリ劇場 (新潮文庫 に 18-1) 笑う怪獣ミステリ劇場
西澤 保彦
(新潮文庫)
初版:2007年2月1日 
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「怪獣は孤島に笑う」
「怪獣は高原を転ぶ」
「聖夜の宇宙人」
「通りすがりの改造人間」
「怪獣は密室に踊る」
「書店、ときどき怪人」
「女子高生幽霊綺譚」
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西澤保彦は、初期の頃から結構読んできましたが、なんだか「くどさ」が鼻についてきたような気がして。
さらに、どーにもついてけん「チョーモンイン」シリーズ。
脱力したのが『方舟は冬の国へ 』。
タックシリーズも今さらどうでもいいか、と西澤保彦の新作は読む気がなかったのだが、これはどーかな?と思わず購入。
 
アタル、京介、正太郎の3人は学生時代からの悪友で、今日も今日とてナンパに励む。
ところが、成功率は限りなくゼロに近いうえに最近では怪獣が出る、宇宙人が現れる、幽霊も寄ってくる。
でも、そんな極限状況のなかでも謎はある。
謎にはキチンと落ちをつけてくれます。
何故怪獣などが出るのかを除いて。
ただし、そのコラボがうまく行ったかは、いささか疑問だな~。
やたらと真面目風に書いてる石持浅海の解説もなんとかならんか。
これが西澤ミステリの最高傑作のひとつと言われてもなあ。
ま、私に見る目がないということでしょう。