『被害者は誰?』 貫井徳郎  | たまらなく孤独で、熱い街

『被害者は誰?』 貫井徳郎 

被害者は誰? (講談社ノベルス) 被害者は誰?
貫井 徳郎
(講談社ノベルス)
初版:2003年5月7日 
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「被害者は誰?」
「目撃者は誰?」
「探偵は誰?」
「名探偵は誰?」
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ベストセラー作家にして、安楽椅子探偵の吉祥院。
捜査一課の桂島は、今日も警察のため自分のため探偵のために、おいしいネタを持って行く。
それ以外のときは、掃除などをやらせるために吉祥院が呼ぶ場合も多い。
でも機嫌を損ねると色々と具合が悪いので、シブシブ従う桂島。
 
豪邸の庭に埋められた被害者は誰?
社宅で不倫の現場を見た目撃者は誰?
モデル会社社長殺人では、誰が探偵役?
本当の名探偵は誰?
 
ひとつ気になったのは、深夜に望遠鏡で天体観測するにせよ、双眼鏡で覗きをするにせよ、部屋の明かりは消すと思うのですが。
消しませんかね?
私なら消しますが。
深夜に明かりが点いてた部屋が怪しいというのは、疑問だな~。
 
巻末のリストを見ると、これは16作目ですね。
その前に『神のふたつの貌 』『殺人症候群 』など、書くのも読むのもしんどそうな作品が並んでます。
てことは、息抜きのつもりで気楽に書いたのか?
気楽にじゃ失礼ですね、次回作への英気を養うために、ですか。
それとも実験作かな。
 
貫井徳郎をもってしても、これは難しかったか。
錯覚トリックに逃げたような印象です。