『ウェブ進化論』 梅田望夫 | たまらなく孤独で、熱い街

『ウェブ進化論』 梅田望夫

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書) ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる
梅田 望夫
(ちくま新書)
初版:2006年2月10日 
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序 章:ウェブ社会~本当の大変化はこれから始まる
第1章:「革命」であることの真の意味
第2章:グーグル~知の世界を再編成する
第3章:ロングテールとWeb2.0
第4章:ブログと総表現社会
第5章:オープンソース現象とマス・コラボレーション
第6章:ウェブ進化は世代交代によって
終 章:脱エスタブりッシュメントへの旅立ち
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1年前の本ですから、すでに古い部分もあるかもしれませんが、興味深く読めました。
「インターネット」「チープ革命」「オープンソース」という三大潮流が物凄い勢いで進んで行き、さらにこの先なにが起こるか、あるいは起こらないか、全くわからない。
もしかして、、日本だと昭和生まれの人間より、平成生まれの人間が「革命」を起こすかも。
 
グーグル。
インターネットの「あちら側」の情報発電所ですか。
グーグルが用意した膨大で安全な情報の海で泳ぐなら、PCでなく単なるアウトプットする装置でもいいわけですね。
これを読むと、ビル・ゲイツはすでに過去の人みたいな印象を受けてしまいます。
 
ロングテール(長い尻尾)。
アマゾンは恐竜の頭(売れ筋)より、尻尾(1点1点はあまり売れないが点数はやたらと多い)でかなり売上を上げている?
たしかに、ベストセラーなら本でもなんでも店で買えますが、ちょっと専門的なものやマニアックなものは探すのが大変です。
が、アマゾンならすぐに見つけられますねえ。
アマゾンを本以外で利用したことはありませんが、重宝してます。
 
「高速道路論」
羽生さんはITにあまり関心がない印象ですが、さすがに本質を見極めているような。
「将棋が強くなるための高速道路が一気に敷かれた」
これは「なるほど」ですね。
本や新聞からしか情報が得られない頃に比べたら、今は雲泥の差があります。
しかし、それだけでなく。
「高速道路を走り抜けた先では大渋滞が起きている」
そうなんだ。
皆がある程度までは同じように強くなれる(羽生さんは奨励会の二段までと言ってます)。
でも、そこから先に抜けるのがなかなかできないし、あとからあとから高速道路でやってくる。
もの凄い渋滞ですね。
私は途中のサービスエリア(今は、ハイウェイオアシスですか)で休んでますので、渋滞には縁がないですが(^^
 
他にも興味を惹くところが多々あり、手元に置いて何度でもパラパラと読みたくなる本です。