『龍の館の秘密』 谷原秋桜子 | たまらなく孤独で、熱い街

『龍の館の秘密』 谷原秋桜子

龍の館の秘密 (創元推理文庫) 龍の館の秘密
谷原 秋桜子
(創元推理文庫)
初版:2006年12月22日 
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「龍の館の秘密」
「善人だらけの街」(短編)
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前作で、武熊から紹介されたバイトでひどい目にあった美波だったが、武熊に文句いうと違うバイトを紹介してくれた。
こんどは、立っているだけで1日2万円!
それは托鉢!
「アジア留学生を支援する会 東京支部」へ行き、そこで法衣を着て新宿駅でお経のテープを流しながら托鉢をするが、あまりの熱さにぶっ倒れてしまう美波。
その夜、留学生たちと宴会をするうちに、なぜか京都の本部に行くことに。
翌日、本部に着くと、またまたなぜか西遠寺かのこも到着。
招待を受けて佐伯龍之助画伯の絵画などを見学にきたようだ。
その佐伯画伯の生家は、龍をモチーフに画伯が創作したものがいろいろあり、またいたるところにトリックが仕掛けられているとか。
そして、またまた殺人事件が!
 
美波の証言がおかしいと、またも疑われてしまう。
京都では修矢の助けも得られないままなのか?
危うし、美波。
 
「善人だらけの街」も短編ながら濃いですね。
極端に言えば、一字一句読み飛ばしてはいけません。
至るところに伏線が散りばめられています。
そうと知らずに読んでしまいましたが・・・・・・。
それにしても、またも武熊のバイト話しでひどい目に遭う美波。
学習能力がないのか、人がいいのか(^^
 
さらに新作もでるようで、楽しみです。