『青春かけおち篇』 つかこうへい | たまらなく孤独で、熱い街

『青春かけおち篇』 つかこうへい

青春かけおち篇
青春かけおち篇 つか こうへい
(角川文庫)
初版:1984年12月25日 
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アマゾンは表紙絵がないし。
 
これ、たしかNHKのドラマで見たような。
 
しのぶの家にころがりこんで5年。
30近くなって、やや焦る康夫。
しのぶの両親はとてもよくしてくれる。
ここは奮起して、しのぶの両親が経営しているレストランチェーンで見習をし、秋には結婚しようかと。
しのぶの家に養子にはいるのだが、しのぶの父も養子。
そらもう、いろいろ屈折してます。
津和野でSLの写真を撮って帰ってくると、しのぶが見合いをするという。
なんでも、取引先の信用金庫の支店長のたってのお願いだとか。
まあ、形式的なものだからと康夫も送り出すのだが・・・・・。
しのぶの見合いの相手の萩原は、しのぶをズ~~ッと思ってて、でも弟のためにと働きづめで。
 
思い出した。
たしかNHKのドラマでは、しのぶの父が康夫に向かって「心技体、いずれをとっても君が劣る」と言って大笑いしたものだ。
揺れるしのぶの心。
揺れるしのぶの父の心。
でも、しのぶは跡取娘。
康夫というコブ付き。
でもでも、萩原は素敵。
 
その後いろいろあって、「なぜか」かけおちしてしまう康夫としのぶ。
京都の旅館での顛末とか、怒涛のおかしさですね。