『ねりかんブルースが聞こえる』 窪田良
ねりかんブルースが聞こえる―過ぎし日の残影に
窪田 良 |
- 妻は犬や猫の動物ものや感動する本が好きで、この本もどこで見つけてきたんだか注文しといてというので、アマゾンに頼みました。
- で、ついでに読んでみました。
- 昭和8年生まれの著者が、戦中戦後に体験したこと。
- たしかに、開戦時に小学3年生くらいの、この著者の年代が戦争のことを伝えられる最後の世代かも。
- 戦争に翻弄され、一家離散。
- 終戦後、20歳までの著者の生き様が赤裸々に綴られています。
- 半端でなく、ある意味悲惨な体験ですが、それを淡々と書いていて一種異様な凄みがあります。
- 終戦直後(体験したわけではないが)と現在と比べると、特に人の意識の面で現在の方が「おかしい」と思えることは多々あります。
- どこで舵取りを間違えたのでしょう。
- どんどん風化する日本人としての戦争体験。
- しかし、今の繁栄が未来永劫続くわけがないので、その時に日本や日本人はどうなるのか、恐怖を覚えますね。