『幻影のペルセポネ』 黒田研二 | たまらなく孤独で、熱い街

『幻影のペルセポネ』 黒田研二

幻影のペルセポネ 幻影のペルセポネ
黒田 研二
(文藝春秋社)
初版:2004年9月25日 
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気鋭のプログラマー各務秀則は、なぜ殺されたのか?
尊敬する先輩の死の謎を解くため、ネット上に構築された電脳空間〈惑星ペルセポネ〉にログインした来栖正孝は、秀則が〈ペルセポネ〉で操っていた分身《ノリリン》もまた仮想世界の中で惨殺されていたことを知る。
やがて〈ペルセポネ〉の美少女《メグ》とともに犯人探しを開始した来栖を、虚実の世界を往来する巨大な悪意が襲う!
 
だそうです。
〈ペルセポネ〉というバーチャル・プラネットというか仮想の街では、誰もがキャラクター(分身)を作り、そこで生活する事が出来る。
チャットだけでは飽き足らない人には面白いのかな。
ヤフーのアバターは作ったことがあるが、あれが動き回り、将棋を指したりできると・・・・・・面白いかも(^^
 
パソコン雑誌の編集長に頼まれた原稿を書くために〈ペルセポネ〉にログインした来栖だったが、いきなり《アキラ》という人物の死体(もちろん、キャラクターですが)に出くわしてしまう。
そこで出会った《メグ》と犯人探しを開始するが、各務秀則のキャラクターも殺されていて、さらに《アキラ》のマスター(現実で操作をしている人)も《アキラ》同様に殺されていた事を知る。
謎が謎を呼びます。
来栖が各務秀則の妹の菜摘に片思いしていたり、《メグ》にのめりこんでいったり、読ませます。
「犯人」が現れるまでは・・・・・・。
 
PCの世界はよくわからんが、〈ペルセポネ〉のプログラムを自分に都合のいいように書き換えたり、IDやパスを簡単に盗む事ができるんでしょうかねえ。
まあ、頭がいい人ならできるでしょうが。
 
犯人であることの証明も、重箱の隅をつつくみたいにゴチャゴチャとしてないで、一刀両断に決めてくれれば爽快だったのに。
そこのところが残念だな。