『夏のロケット』 川端裕人 | たまらなく孤独で、熱い街

『夏のロケット』 川端裕人

夏のロケット (文春文庫) 夏のロケット
川端 裕人
(文春文庫)
初版:2002年5月10日 
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火星と言えばなにを連想しますかね。
赤茶けた極寒の惑星?
運河?
火星人?
でも、火星への「想い」は熱いですか?
熱い人はいますかねえ。
 
ここに、「熱い」5人がいます。
本当に熱い。
得意分野というか担当は分かれていて、人物としては類型的ですが。
高校時代からロケットを打ち上げて、失敗して、それでもなおロケットを作る彼らが熱くないわけがない。
マーズ18号を打ち上げるところでは、涙なくして読めませんな。
 
ただ、作者はSFとは少し離れた所にいるようで、SF的な思いが伝わらなかったところが残念です。
でも、読み進めずにはいられません。