『箱の中の天国と地獄』 矢野龍王 | たまらなく孤独で、熱い街

『箱の中の天国と地獄』 矢野龍王

箱の中の天国と地獄 (講談社ノベルス) 箱の中の天国と地獄
矢野 龍王

(講談社ノベルス)

初版:2006年10月5日 

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龍王という名が気に入って買ってしましました。

まさか、作者も将棋ファンが「龍王」という名を見て本を買うとは夢にも思わなかったでしょう(笑)。

 

生まれながらに「施設」で暮らし、外へでたことがないアタシ。

毎日、決まった時間に決まったことを繰り返す。

そんなもんだと思い、ことさら外へ出たいとも思っていなかった。

が。

ある日、アタシを含めた6人の男女が集められ、この施設から脱出せよとの命令。

トラップだらけの建物から無事に脱出できるのか?

 

本の帯を見た時は「キューブ」という映画を連想しましたが、作者も観たらしくちょっと触れてました。

これは実体験版RPGですね。

いかにヒントを得て、トラップをかいくぐるか。

全体に飽きずに読めましたが、こんな大掛かりなトラップを「犯人」が作り出せるのかという疑問と、それに「犯人」の隠れ場所と動機にはガックリきましたな。