『サウスポー・キラー』 水原秀策 | たまらなく孤独で、熱い街

『サウスポー・キラー』 水原秀策

サウスポー・キラー サウスポー・キラー
水原 秀策
(宝島社)
初版:2005年2月10日 
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野球ミステリというか、ハードボイルドは久しぶりに読んだ気がします。
その前に読んだのはつかこうへいの『長嶋茂雄殺人事件』だったかな。
となると、かなり昔ですが。
東野圭吾のをなにか読んだか・・・・・・。
 
25歳で人気チーム・オリオールズに入団した沢村は2年目の今年、チームで3番手くらいの先発投手として活躍している。
しかし、監督(未だにカリスマ的人気がある、あの監督がモデルですね)の投手起用がまずく、リリーフにも使われている。
このように重宝されている沢村だが、ある日自宅マンション前で暴漢に襲われる。
しかも暴漢は「約束を守れ」と訳のわからないことを言う。
その後、チームのエースの150勝記念パーティでもロビーに呼び出されて暴行を受け、マスコミには沢村が八百長に加担しているかのようなメールが送られる。
八百長になんか関与していないのに、なぜ?
沢村はパーティで知り合った女優の黒坂美鈴の協力(ロマンスもあり)を得て、自分を落としいれようとしている奴を探そうとするが・・・・・・。
 
変にひねったりせず、直球一本という感じで好感がもてますね。
久しぶりに野球小説を読んだからかも知れませんが。
犯人も沢村の利き腕を折れば、とりあえず目的は達せられると思いましたが、そうすると投げられなくなりラストの踏ん張りが利きませんからねえ。