『SF魂』 小松左京 | たまらなく孤独で、熱い街

『SF魂』 小松左京

SF魂 (新潮新書) SF魂
小松 左京

(新潮新書)

初版:2006年7月20日 

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一時期、といっても数十年も前だが、SFを狂ったように読みふけった時期があったな。
なにしろ、何を読んでも面白いという頃だったからな。
その中心にいたのが、日本では小松左京であり、筒井康隆であり、星新一であったわけだが。
 
小松左京の歴史は、イコールSFの歴史でもあって、それを再確認できただけでも、本書は一読の価値は充分にありました。
 
98ページより。
石川喬司は日本SF界の草創期のメンバーをよくこんな具合に評していた。
「漫画星雲の手塚治虫星系の近くにSF惑星が発見され、星新一宇宙船船長が偵察、矢野徹教官が柴野拓美教官とともに入植者を養成、光瀬龍パイロットが着陸、福島正実技師が測量して青写真を作成、いち早く小松左京ブルドーザーが整地して、そこに眉村卓貨物列車が資材を運び、石川喬司新聞発刊、半村良酒場開店、筒井康隆スポーツカーが走り、豊田有恒デパートが進出、平井和正教会が誕生、野田昌宏航空開業・・・・・」
 
懐かしい、たとえですね。
 
最後に、
SFとは希望である。