『巡回洗脳班』 かんべむさし | たまらなく孤独で、熱い街

『巡回洗脳班』 かんべむさし

巡回洗脳班―ザ・ショートショート
巡回洗脳班―ザ・ショートショート (中公文庫) かんべ むさし
(中公文庫)
初版:1985年6月10日 
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これは、昭和54年から59年にかけて発表された短編やショートショートですね。
1979年から1984年と書くより、昭和と書いたほうが古さを感じさせます。
誰も読めない中途半端に古い本を紹介してどうするんだ(^^
しかし、短いせいもあり、非常に読みやすい。
 
なかでも『雨の惑星』。
これがすごい!
内容は、洞窟でいつ止むともしれない雨を眺めているだけなんです、極端に端折れば。
ところが、これだけの話しなのに、イマジネーションをすごく喚起するんですね。
小説を読んで「私も書いてみたい」と思ったのは、これだけです。
書こうとしましたよ。
タイトルは『優しい“雨”』。
雨が文明を溶かす話し。
雨が降り続き、ビルや橋や車や人が徐々に溶けていくんです。
途中で書けなくなって止めましたが(^^
とにかく一時期のかんべむさしは目が離せませんでした。