『ひかりの空』 将棋漫画を考える(^^ | たまらなく孤独で、熱い街

『ひかりの空』 将棋漫画を考える(^^

ひかりの空 (9) かざま 鋭二
ひかりの空 (9)
(小学館・ヤングサンデーコミックス)
初版:2003年7月5日
 
 
 
 
妻が連休中にブックオフで叩き売りをしていたと言って買ってきた。
バナナじゃないんだから・・・。
 
アマで全英オープンを制した、天才。
しかし、恋人を交通事故で亡くし、自分も網膜剥離で失明の危機。
ゴルフからはすっかり足を洗ったはずだが、中学生の少女と知り合い、彼女がすごいゴルフの潜在能力があることを見抜き、彼女を通じて果たせなかった夢をもういちど追おうとする。
内容は見事なまでに予想通りの展開が続き、目新しさやサプライズはありませんな。
 
ただ、これを読みながら将棋マンガに置き換えたらどうだろう?と考えてみました。
主人公の女の子はNHKの朝ドラみたいな子。
つまり、一本芯は通っているが、明るくて、おっちょこちょいで、素直で、涙もろくてetc・・・・。
いつも男の子を泣かしてばかりいるので、見るに見かねた祖父が将棋を覚えれば少しは落ち着くだろうと、ルール等を教えるが、全然覚える気はないみたい。
ある日、祖父が将棋道場へ行こうとするが、いつも付き添う祖母や母がいないため、仕方なく女の子が付き添うハメに。
祖父は常連と将棋をはじめるが、女の子は隣で将棋崩しをしたりして遊んでいる。
祖父の将棋はボロボロで、どうみても勝ち目はないようだが、相手が指したのをチラッとみた女の子は「おじいちゃん、勝ちだね」と言う。
祖父も相手も回りで見ていた人も「なにを馬鹿なことを」と言うが、女の子は駒の動きを祖父に確認した後、「銀を打って、こうで、こうで、こう・・・・・」と相手の王を詰ませてしまう。
絶句する祖父たち。
それを離れたところから見ていた男がいた。
彼は10代でプロとなり、各棋戦で活躍していた将来有望な若手だったが、ただ一度止むに止まれず「真剣」を指し、それが大問題となり除名処分となり、今では道場を渡り歩いて「真剣」で食べているのであった。
男は女の子に詰将棋をいくつか並べて解かせてみるが、女の子はいとも容易く解いてしまう。
男は女の子が将棋の計り知れない才能があるのを見抜き、この女の子に自分が果たせなかった夢を託そうとするが・・・・・・。
盛り上がりそうな、盛り下がりそうな(笑)。