『わたしは虚夢を月に聴く』 上遠野浩平 | たまらなく孤独で、熱い街
上遠野 浩平
- わたしは虚夢を月に聴く
- (徳間デュアル文庫)
- 初版:2001年8月31日
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- 人類は宇宙進出の途中で虚空牙(こくうが)という敵に遭遇して敗れ去り、生き延びた人々は太陽系に散り散りになってしまい、そして月に逃げ延びた人々は、だんだん衰弱していく文明の中でお互いに戦争を繰り広げているのだという。
そしてこの世界は、その月の中で唯一、人類文明を保護するという目的で、地下にこっそりと造られている秘密基地の中にあって、戦争から逃れた人々と文明知識を冷凍保存していて、精神を安定させるために、過去の世界で生きているような夢を見させられているという・・・・・・。
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- 高校2年生の弥生は「確かに身近にいたはずなのに、忽然と消えてしまい、今では自分でもほとんど思い出せない」人を探そうとする。
それはプログラミングのバグ?
月では何が起きているのか?
そして弥生はそれにどう関わるのか?
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- 機械でもプログラムでも「心」があれば、と言われてもなあ。
読後感としては、1作目よりもはるかにパワーダウンだな。
マクロとミクロ。
外宇宙と内宇宙。
現実と幻実。
- その対比が(落差が)大きければ大きいほど面白くなりそうなものだが。
第3作に期待しますか・・・・・・。
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