『ニセモノ師たち』 中島誠之助 | たまらなく孤独で、熱い街

『ニセモノ師たち』 中島誠之助

ニセモノ師たち 中島 誠之助
ニセモノ師たち
(講談社文庫)
初版:2005年7月15日
 
 
 
 
骨董屋さんなどは、「趣味と実益を兼ねてて、いいねー」としょっちゅう言われるんでしょうね。
しかし、そんな人は一人もいないと(一人くらいはいるかな?)断言できますね。
骨董屋さんは右から左へブツを流せば、お金が手に入るわけでない。
自分の“目利き”が悪ければ、自分で損を被らなければならないし、信用も無くして商売もやっていけなくなる。
 
そりゃもう、どんな商売であれ、サラリーマンであれ、好きな事だけでやっていければ、それにこした事はないけど、イヤなこと、逃げ出したい事だって日常茶飯事にありますからね。
嫌な事を避けたり逃げたりしていては、結局いつまで経ってもアマチュアということですか。
 
著者は『開運!なんでも鑑定団』で、一躍脚光を浴びましたが、自分は“プロ”なんだとの自信や確信を持つまでの過程は、この本に書いてあることの数倍や数十倍はさまざまな事を体験したり、切り抜けたりしてきたんだろうな。
 
一度きりの人生、私も気持ちだけでも“ポジティブ”に生きてみることにしよう。