『戦争で死んだ兵士のこと』 小泉吉宏 | たまらなく孤独で、熱い街

『戦争で死んだ兵士のこと』 小泉吉宏

戦争で死んだ兵士のこと 小泉 吉宏
戦争で死んだ兵士のこと
(ベネッセ)
初版:1997年12月10日
 
 
 
この作者はたしか「シッタカブッタ」シリーズを書いた人だよね。
私の持っている本と表紙の絵が違うので、私のは古い版だな。
 
今はのどかな森の中の湖のほとり、
ひとりの兵士が死んでいる。
1時間前、兵士は生きていて闘っていた。
2時間前、兵士はひとり道に迷っていた。
4時間前は、戦火に巻き込まれた子どもを助けていた。
・・・・・・
7日前、両親に恋人を紹介した。
・・・・・・
2年前、大学を卒業し就職した。
・・・・・・
24年前のきょう、この世に生をうけた。
と、ある兵士が生まれてから死ぬまでを、時間をさかのぼって淡々とかかれています。
それがかえって“死”とはなにか、“生”とはなにかを感じさせます。
私が小さい頃、「人ひとりの命は地球よりも重い」と言われてましたが、
今はどうなんでしょうか・・・・・・。
陳腐な言い方ですが、大人にこそ読んで欲しい絵本です。