『模倣の殺意』 中町信
- 中町 信
- 模倣の殺意
- (創元推理文庫)
- 初版:2004年8月13日
ある新進の推理小説家が自殺としか思えない状況で死んだ。
しかし、それを疑う二人の人物がそれぞれに「何が起きていたのか」を独自に調べる。
二人の人物の調査の状況が交互に描かれてますが、これだけで「もしかしたら・・・・・」と読者に思わせてしまいますな。
このトリックは割りと見かけるような気もしますが、この作品が嚆矢だそうです。
ならば、その後の二番煎じ三番煎じを寄せ付けない力強さが欲しかった。
71年に発行された著者のデビュー作を改訂した決定版とのこと。
途中に「読者への挑戦状」が入っています。
そこまでで作者のトリックに気がつくでしょうか。