『海を見る人』 小林泰三 | たまらなく孤独で、熱い街

『海を見る人』 小林泰三

海を見る人 海を見る人
小林 泰三
(早川書房)
初版:2002年5月31日


 

 

 

「時計の中のレンズ」

「独裁者の掟」

「天獄と地国」

「キャッシュ」

「母と子と渦を旋(めぐ)る冒険」

「海を見る人」

「門」

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ブラックホールというと、どんなイメージ?

「光ですら捕まったら逃げ出せない恐るべき重力(?)」

「もし宇宙船が捕まったら、傍観者には一瞬で飲み込まれるように見えるが、宇宙船の中の人にとっては徐々に飲み込まれる」

うーん。

もっと勉強した方がいいね(私のことだが^^)


ブラックホールというと、いささか古いが山田正紀に『かまどの火』という短編があり、さらに小松左京の大傑作『ゴルディアスの結び目』という短編もあった。

そうそう石原藤夫のマイクロブラックホールやらブラックホールのふりかけ(!)なんつーのもあったな。

『UMAハンター馬子』にもチラッと・・・・・・。


つまり(なにが“つまり”だか)、永遠の謎でありロマンであり小説家の想像力をかきたて、それを読む私の脳細胞をグチャグチャにし、必死にどんな状況か(貧困な)イメージを湧かせるのだ!

「SFは絵だ」と言ったのは、野田昌宏。

まさにそうです。

頭の中に現れる広大な世界。

これこそがSFの醍醐味。


要するに(なにが“要するに”だか)、やっぱりSFはいいな~^^;