おめでとう!そしてお疲れ様でした 香港カップ(GI)でモーリスが有終の美を飾る | パンダが振り返る重賞レース

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JRA(中央競馬)の重賞レースを回顧します。ぶっちゃけ未来につながる予想用備忘録です。

12月11日、香港・シャンティ競馬場で開催された香港カップには日本の人気馬が続々と参戦し、海外レースでありながら注目度が高いものとなりました。参戦したのはモーリス、ステファノス、ラブリーディ、クイーンズリング、エイシンヒカリの5頭。その中でこのレースで引退が決まっていたモーリスが最後に魅せてくれました。まさに歴史に残る圧勝劇。では、レースを振り返ります。

 

スタート直後にいきなりモーリスが出遅れます。好スタートを切ったのはエイシンヒカリ。香港の芝でも逃げが通用するのか。4番目にラブリーディ。ステファノスと続きます。出遅れたモーリスは後方から3番手と苦しい立ち位置。

 

レースはエイシンヒカリが先頭で逃げ続ける展開。残り1000mを切るなか、先頭のエイシンヒカリ~最後尾まで15馬身ほど差が開いています。モーリスは後方から3番手。これはエイシンヒカリの逃げ勝ちもあり得ると思えるほど5馬身以上のリードを広げています。しかも、直線に入ってもそのリードに変化はなし。逃げ切るのか。そう思った時、後方から凄い末脚でまさに駆け抜けていく一頭の馬がいます。

 

残り300m。モーリスの怒濤の追い上げ。スタミナが切れたエイシンヒカリを軽く抜き去るとさらに加速します。強い。ムーア騎手とのコンビはまさに「最強」と目に焼き付けさせて最後のレースで圧勝しました。