ゴールドという巨星が消え、新星が現れたその瞬間 2015年、宝塚記念(GI) | パンダが振り返る重賞レース

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JRA(中央競馬)の重賞レースを回顧します。ぶっちゃけ未来につながる予想用備忘録です。

2015年、ゴールドシップの引退で1つの時代が幕を降ろしました。最後まで気分屋でありましたが、その走りは間違いなく現役最強だと思います。そんなゴールドシップの思い出のレースの1つに2015年の宝塚記念があります。

あの頃を振り返ると、宝塚記念3連覇がかかった大事な一戦。誰もがゴールドシップが勝つだろうと予想し、単勝は1.9倍の断トツ1番人気。しかし、ゴールドシップはスタートで立ち上がってしまい、大きく出遅れます。ゴールドシップの惨敗が既に見えており、多くのファンが失望していたところに、その馬がやってきました。そう、ここから期待の新星と呼ばれることになったラブリーデイです。

宝塚で名乗りを上げたラブリーデイはその後、京都大賞典、天皇賞・秋を立て続けに勝ち、2015年のJRA賞最優秀4歳以上牡馬に選ばれました。まさに主役の交代を告げたかのような宝塚記念。では、レースを振り返ります。

6万人のファンが固唾を飲んで見守るスタート。ですが、それは起きてしまいます。ゴールドシップがスタート直前に立ち上がってしまいます。致命的に出遅れたゴールドシップに誰もが唖然。もはや、レースをまともに観戦することなんてできるはずもない。そんな中、レースは滞りなく進みます。そして、ラブリーデイが直線から上手く抜け出して、追ってくるデニムアンドルビーをかわして宝塚記念を制しました。