ウドンタニ不動産(タイの地方都市)について


こんにちは、ジョニーこと増成忠治です。今回もビザランを兼ねて、不動産調査に行ってきました。本当なら、先にミャンマーの不動産事情を書かねばならないのですが、忘れていました。先にウドンターニーと、ノーンカイとヴィエンチャンです。



ウドンタニ(ウドンターニー)はタイ東北部の街で、特に主要産業も無く目立った世界遺産や観光地もビーチリゾートも無い。ベトナム戦争当時にアメリカ空軍の基地があって栄えたらしいが、今は痕跡も無い。人口は約13万人と少ないですが、首都府集中国家であるタイの地方都市としては大きい方だ。

今回もビザランを兼ねて、空路ビエンチャンに入り、再度陸路でタイ国内に戻った。バンコク→ビエンチャン→ウドンタニ→ノーンカーイ→ビエンチャンというルート。首都府・ビーチリゾートとを考えるのに、平均的な何もない地方都市不動産との比較をを行うと、より色々と見えてくると思う。

増成忠治のアジア不動産
(ウドンタニの街の様子 ホテルから)

到着当日歩き回った事と、雨の中高い建物を目印にトゥクトゥクで一周してもらい、一つだけ売り出し中の物件を見つけました。(今回は雨に祟られて、殆ど動けませんでした。)かつがつ英語の話せるスタッフに、不慣れなタイ語を交えながら色々と聞いてみると、物件は14階建てで、1ベッドルームからファミリータイプまであるらしい。総戸数は408戸で来年の2014年着工、2016年中の完成を目指す。価格は平米あたり63000Bからで、30平米程度の物件は総額200万Bほどする。プレセール価格は190万Bと3年後の完成で、東南アジア独特の「建たないリスク」を背負うと言うのに、ディスカウント率はわずかに5%だ。プレセール着工前は20%引きが常識なだけに、相当な強気でした。維持費は管理費50B/平米とこれもビーチリゾート並みの強気。外国人が購入する場合は、予約と契約で60万B,建築完了後に残金一括だそうだ。現金払いは不可で、オーバーシートランスファーでしか代金は受け付けない。これはバンコクやパタヤ、プーケット、チェンマイと同じ。シンキングファンドは500B/平米。

増成忠治のアジア不動産
(完成予想模型)

平米63000Bというのは、バンコクでも利便性の高い場所の中古物件や、BTS・地下鉄沿線でない不便な場所にある首都府内の新築物件と変わらず、かなりの高価格だ。物件の場所もタイ鉄道が不人気である事と、地方都市が車社会であることを考えると、まずまずの場所なのだろうがそれにしても高額だ。高い建物の無い街だからランドマークになるのだろうが、そこそこの戸建て住宅でも家賃が1万B程しかしないので、1ベッドルームの家賃は上を見ても7000Bくらい。物件価格 / 家賃が300倍を超える事を考えると、どうにも損なディールに思えました。(6000Bが限界かな?)

増成忠治のアジア不動産
(ビエンチャンのパトゥーサイから街の中心部を展望)凱旋門
2日滞在し、その後ラオスと国境の街ノーンカーイに移動。ウドンタニよりさらに小さな街でした。この町では外国人向けや地元富裕層向けに販売されているような物件は見当たりませんでした。雨で動けず、2泊してバンコクに戻る日に、再度ビエンチャンに移動。ビエンチャンはラオスの首都ですが、タイ・ベトナム・カンボジア・ミャンマーなど周辺諸国をまとめてひっくるめて見ると、相当に出遅れていました。展望台のあるパトゥーサイ(凱旋門)に登って周囲を見渡しても、見える建築クレーンはわずかに3~4機だけでした。時間が無かったので、トゥクトゥク巡回はしていませんが、外国人・富裕層向けと思われる物件の建築現場(現在野原)が一つだけありましたので、機会があれば次回に偵察しようと考えています。