三越という大手百貨店で約5年経験をしたのちに、人と組織に関心を持ち、人材開発、組織開発のコンサルティング会社→現在のエグゼクティブサーチ会社と外部からいろいろな企業の人・組織作りの支援をさせていただき、約8年経ちました。
その中で一つ確信を持てたことが、『会社のステージにより必要な人材は異なる』ということです。
それを考える上で、
「適材適所」という言葉があります。
これは「人」ありきの発想です。
人が先にあり、その人に適する場所(能力を発揮できる場所)に配置するという考え方です。
これを否定するつもりはありませんが、
会社の組織作りを考える上ではは「適材適所」という発想のほうがよりしっくりくるのかなと考えます。
「適所適材」は場所(職務)が先にあり、その職務内容や求められる資質に見合う人材を配置するという考え方です。
なぜならば、会社は機能体であり、その会社の持つビジョン実現の為に「人(従業員)」がいるからです。
こう言われると従業員としてはあまり気持ちいい気はしませんが。苦笑
さて、タイトルの「会社のステージにより必要な人材は異なる」についてですが、これをしっかり意識した採用をしている企業は意外に少ないです。
大手企業で活躍していた人をドベンチャー企業が採用し、失敗しているケースというのは多々あります。
逆もしかりです。
特にハイクラスの採用は慎重に行う必要があります。
魚は頭から腐るではありませんが、組織においての上層職位者の影響力は絶大です。
このレイヤーのアンマッチな採用をしてしまったがゆえに組織が崩壊の道をたどるということは普通に起こりえます。
みなさんの会社でも「人」をしっかり見た採用をしていただきたいですが、大前提として、その人を受け入れる「組織」をしっかり見たうえでその「人」を採用する事をお勧めします。