板ばさみ | 遺品整理のキーパーズ 名古屋支店

板ばさみ

はっ!気づけばもう2月も最終日。うるう年で1日得したと思うけど給料日も1日伸びて財布がピンチの名古屋社員2です。休みが取れないと冷蔵庫の食料品のストックが尽きて外食が多くなってしまう為、エンゲル係数と戦う毎日です。おいしい家庭料理に飢えていますはい。

さて、今年の2月は遠方から見えられる方からのご依頼が多く結構慌ただしく仕事をこなしていました。そんな中、東北地方からお客様からのご依頼で2DKのお部屋の片付けの見積もりに伺ったのですがご依頼者は昨日、北名古屋に到着、本日葬儀で、明日には戻られるとの事。現場はまだ確認しておらず中を見た故人の友人の話しによれば布団などが血液などでかなり汚れているとのこと。見積もりに伺った際もご依頼者の方は玄関前で待たれており一緒に部屋の中へ、、、、、
あれ?、当初変死現場を想定していた自分としてはかなり???となったのですが現場はいたって綺麗、臭いもないですし荒れた様子もありません。布団は確かに汚れていますが血液の汚れでもありません。ご依頼者の方も肩透かしをくらったかのように「なんだ、ぜんぜん綺麗じゃないか」と部屋を眺めていました。発見が夜だった事もあり、もしかしたら電気も一部しか点けずに奥の部屋を確認した為、知人の方も見間違えたのかもしれませんね。ご遺体を発見して冷静でいられる方は普通はいませんしとご依頼者の方と話しながら見積もりを進めていきました。
ご依頼者の方も体力的に厳しい日程の中での見積もりの立会いとなっていると思うのですがこちらの質問にも70代のご主人はにこやかに答えてくださいますし、ときおり聞こえる方言に温かみを感じます。荷物の量は比較的少ないので3時間ほどで作業は完了出来る事を伝えると電車の時間に余裕で間に合うと安心されていました。
現場は賃貸マンションでしたので設備として残しておかないといけないものや管理会社の要望などがあればと思い聞いてみると、ちょっと管理会社に電話して聞いてみますねと電話で管理会社と話され始めたのですがなにやらだんだ語調が強くなっていきます。
最終的には担当者が現場に来る事になったようなのですがさっきまでの温厚なご主人の顔色があきらかに怒っています。もちろん、自分に対しては丁寧に対応してくださるのですが、いったん管理会社の話しになるともう我慢ならんといった感じです。
どうもお電話で現状回復の話しが出たようなのですが管理会社には事前に故人の友人の見た状況を話していたらしく管理会社側も事故現場と思い込んで話している節があり原状回復にかなりの費用が掛かる可能性があると電話で伝えてきたみたいです。
ですが、現場は綺麗なものですから話が噛み合わずご主人の苛立ちも頂点にといった感じでしょうか。15分位して管理会社の担当者が来られてからがさらに大変。現状回復の費用に関しては担当者も現場を見て納得したようなのですが、今度は立会い日で折り合いがつかないご様子。ご主人は明日には帰るので昼(12時)に立会いを希望されています。私たちの作業もそれに合わせて終わらせるのですが管理会社は明日は休日なので立会いが出来ませんので別の日にしてくださいといった感じで双方折り合いがつきません、、、
( TДT)
ご主人は東北から来ており別の日にまた退去立合いの為だけに北名古屋までくるのは避けたいでしょうし、管理会社の担当者も会社の規定に背くこともできずといった感じでしょうか。ご依頼を頂いているのはご主人からですので名古屋社員2はご主人側の意見に立つ感じになるのですが自分も以前は賃貸物件の管理会社に勤めていた事がありますから担当者の苦悩も良くわかります。休日に出勤してしまうと休日手当てが発生してしまうから休日出社はするなと言われているのかもしれませんね、あくまで推測ですけど。担当者の方が煮え切らないのを見て
ご主人の方も口調がだんだん強くなっていきさっきまで温かみを感じていた方言が今度は逆に迫力を伴って聞こえてきます。
方言侮りがたし。
最後にはご主人の迫力に負けたのか管理会社の担当者も上司に相談して善処します、最悪、荷物さえ片付けて頂ければ立会い無しでもかまいませんのでということになりました。担当者の方が上司に怒られない事を祈っています。
いつもは大家さんとお客さんとの間の板ばさみになるのですが今回は管理会社の担当者が会社とお客さんとの板ばさみ状態で見ていると昔の自分を見ているようで身につまされる思いでした。
管理会社の皆様大変でしょうががんばってくださいね。
時をかけれるのなら昔の自分にもエールを送りたい 
(_´Д`)ノ~~