進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む 福沢諭吉 | S blog  -えすぶろ-

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-人は年をとるから走るのをやめるのではない、走るのをやめるから年をとるのだ- 『BORN TO RUN』より
走りながら考える ランニング・読書のブログ

  進まざる者は必ず退き、

  

  退かざる者は必ず進む




       福沢諭吉 『学問のすすめ』より





いい言葉です。




福沢諭吉の文章は平易であって


 


尚且つこんな熱い言葉が多いです。


 


居合いの達人の「武士」だっただけに


 


男気溢れています。




以前、


 


独立自尊 福沢諭吉の危機感





という記事にも書きましたが


 


福沢が明治開国後、日本人が生きる上で大切な心構えとして





独立自尊


 


独立不羈


 


ということを説いています。


 


「立てと言えば立ち、舞えと言えば舞い、


 


その柔順なること家に飼いたる痩犬の如き」


 


ではダメだと。


 


何故、「独立」ということがそれほど大事かというと





「独立の気力なき者は必ず人に依頼す、


 


人に依頼する者は必ず人を恐る、


 


人を恐るる者は必ず人にへつらうものなり。


 


常に人を恐れ人にへつらう者は次第にこれに慣れ、


 


その面(つら)の皮鉄の如くなりて、


 


恥ずべきを恥じず、論ずべきを論ぜず、


 


人をさえ見ればただ腰を屈するのみ。


 


いわゆる習い性となるとはこの事にて、


 


慣れたることは容易に改め難きものなり。」

 


こういった他者へ依存し自分を持たない人間に堕してしまうから。








冒頭の言葉の続きはこうです。


 


大凡世間の事物、


 


進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む。


 


進まず退かずして潴滞する者はあるべからざるの理なり。


 


今日本の有様を見るに、文明の形は進むに似たれども、


 


文明の精神たる人民の気力は日に退歩に赴けり。」


 


独立自尊・独立不羈の精神を得ることが


 


この「気力の退歩」を防ぐ、その為に学問をするんだ、


 


と続きます。


 


退かざる者でありたいです。


 


 




 私が後悔することは、


 


 しなかったことであり、


 


 できなかったことではない。





  イングリッド・バーグマン








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