猫の乳腺腫瘍 | しろちゃ一家と私

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和布コモノづくりと猫とのおしゃべり

更新がおぼつかない私、

皆様お元気ですか?

今日はしろちゃさんのお話しますね。


しろちゃさんには2年ほど前から

おなかにしこりがありました。

乳腺腫瘍というものです。

推定3歳で不妊手術を受けた彼女ですが、

我が家の愛犬ブンタ君が亡くなった頃から

お腹の表面にコロッとしこりが登場し、

この2年をかけて1センチちょっとまで

成長しました。

パツッと張ったような感じになってきたな、

いやだなぁと思っていたら

2週間ほど前に腫瘍に血液のようなものが

にじむようになりました。

これは病院にと思っていた矢先、

痛みがかなりあったんでしょうね、

自分でなめて破ってしまい

出血という事態に。

かあさんと二人でとても慌てました。

血液のにじみは

腫瘍の「自壊」という状態を

意味していたようです。

それから1週間、抗生剤と痛み止めで

いくらかの回復を期待しました。

くっつきにくい滅菌ガーゼに軟膏をつけて

お腹にあてて包帯を巻き

せめて傷口がふさがるように、

出血が止まるように努力しました。

手術を念頭におき、

手術する体力と気力を持ってもらえるように。

薬を飲ませていた5日間は

ほとんど眠っていたけど、

ここ2日は傷がふさがり

包帯をとって

ご飯もちょこちょこ食べて

ウンチもして、

ほぼいつもの彼女のようになりました。


2年前手術をしなかったのは

先生のすすめもあったけれど、

推定年齢11歳を過ぎているので

めっぽう元気にしている彼女に

手術を受けさせようとは思いませんでした。

でも今思えば、2年前ならもっと若く、

もっと体力のあるうちに

手術できていたかもとも思います。

しかし10匹いれば10通り、

大きくなった腫瘍を抱えていても

元気に生きる子もいるし、

そうでない場合もあるし。

どれが正解なんて言えないです。


ひとつだけ言える事、

それは人間以外の生き物は

いつでも生きることに懸命だということ、

生きることにのみ執着し、

それを全うすることを希望していること。

人間はすぐくよくよして

悩んで迷って。

生きることそのものに全力を尽くせば、

きっと怖いものなんてそんなに無いのに。

それができないから

人間なのかなぁ。

それができないから

人間じゃない生き物と

暮らしたいって思うのかも。

人間が持っていない、足りない力を

彼らから学ぶために。


今回私はしろちゃさんがほんの少しでも早く

痛みから解放されて、

おいしいものを食べ、

春の匂いを楽しむ散歩に出かけ、

子供たちと残りの猫生を生きられたら

それに尽きるかな・・と思い、

先生にも背中を押してもらって、

家族とも話し合って、

推定13歳のしろちゃさんの手術に

踏み切りました。


しろちゃ一家と私-包帯しろちゃ

手術前のしろちゃさん。

本日無事手術を終えましたが、

今夜は入院です。

一晩会えないだけでも

とても、とても寂しいです。

帰ってきたら

いっぱいいっぱい

なでなでして、

たくさんたくさん

ほめてあげたい。


また経過を報告しますね。