決定（けってい）
重大な意思決定（けってい）をしなければならない時、一番大切なことは何でしょうか。
熟慮すること？方向性を即決すること？重大事案の原因の追及？いろいろあるでしょうが、最優先されるのは、現在の難局を如何に早く乗り越えるか。そのために今、何をすべきかを決定（けってい）し、実行する事に尽きるのでは。 決（けつ）とは、最終的に決める、思い切る、勢いが良いetc.を意味します。次に、定（てい）は、変わらないように決める、結果として確かetc.の意味があります。すなわち、意思決定（けってい）には、スピード感があり、かつ的確な判断であることが求められます。
以前、私が、ある組織の責任者として仕事をしていた時、一人のスタッフの失敗が、大事を引き起こしかねない事案がありました。その時、周囲にいた何人かの同僚は、その人を責めていましたが、責任者であった私が考えたのは、そんな事は二の次で良い。先ずは、現在の問題の解決策を如何に迅速に決定し、実行するかという事。原因追及は、事後、じっくり時間をかけて行えば良いという整理でした。
私の信条の一つに、拙速を尊ぶ・・というのがあります。
少しくらい荒くとも、スピード感を尊重するというものです。意思決定の場面でも同じです。可能な限り、即断即決。早ければ早いほど、後に余裕ができる。仮に、間違った判断をしてしまった場合でも、時間的余裕があれば、挽回できる。そんなところです。
ただ、これも時と場合、熟慮を重ねて結論を出す場面も、無きにしも非ずですが。
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