文学(ぶんがく) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

neco*ねこ
 今日は、文学(ぶんがく)という言葉です。

 文学(ぶんがく)というと、言葉や文章で表現される芸術のこと。文学作品が好きな方々には、それぞれに好きな文豪と言われる作家の名前が浮かんでくるかも知れません。日本が誇る文豪達の名前を思い出して見ると、例えば、夏目漱石、芥川龍之介、太宰治、川端康成、宮沢賢治、谷崎潤一郎、泉鏡花、尾崎紅葉、江戸川乱歩、織田作之助、梶井基次郎、国木田独歩、坂口安吾、立原道造、種田山頭火、田山花袋、中島敦、中原中也、樋口一葉、福沢諭吉、森鴎外、夢野久作、与謝野晶子...等々、きら星の如くです。

 さて、文学(ぶんがく)ですが、文(ぶん)は、書体、書いた言葉、華やかさ、美しい外観etc.の意味になります。また、学(がく)は、まなぶ、教えを受ける、知識の体系etc.の意味となります。即ち、文学(ぶんがく)とは、言葉を分解すると、文字で表した学びの体系か?随分と味気ない解釈になってしまいますが、冒頭の文豪達の顔ぶれやその作品を思い出すと、文学とは、言葉や文章で表した、まさに芸術作品です。

芸術2 きもの
 私自身は、最近は、こうした文豪達の芸術作品に触れることはなくなりましたが、一方で、俳句の世界に、興味を持ち始めています。さて俳句は、5、7、5のたった17文字で自然の姿や人の心を表すものですが、それは文学でしょうか。文学のジャンルとは別物といった印象がありましたが、実は、俳句も、文学の一つのようです。俳句は小説のような文学ではありませんが、短い言葉で、読者の心の中に味わいとイメージを広げる文学の一つだと言うことです。そうか!俳句も文学なのか!これが、最近の、私の新しい驚きです。ならば、江戸時代の3大俳人といわれた、松尾芭蕉、与謝蕪村、小林一茶。この方々も、先の文豪と並び称される文豪となる。いろいろな事柄に触れることによって、知らない世界が、私の中に広がる喜びを感じています。