今日の言葉は、創造(そうぞう)です。
私は、良い仕事の源泉は、そこで働く人達の創造(そうぞう)力にあると考えています。新しい課題にぶつかった時に、先ずは、その課題を克服できたイメージを描き、それに向かって具体的な克服手段や手順等をクリエイティブする力こそ、創造力です。創造力というものは、先天的な能力というよりも、後天的な努力の積み重ねで身につくものだと感じています。それなりの年齢に達して、その創造力を発揮できない人がいるとすれば、それは若い時代の蓄積が不足していたのでは、と疑わざるを得ない。だだ、もう手遅れの年代になった時、どうするか。それは、自分に足りない創造力を、若い人の創造力を引き出す努力で補うことしかないのですが、それはそれなりの処世術なのかも知れません。
さて、創造(そうぞう)ですが、創(そう)は、物事を始める、初めて造るetc.の意味があります。また、造(ぞう)には、手間をかけて物事を仕上げる、行き着く、至るetc.の意味があります。即ち、創造(そうぞう)とは、初めて造る=克復課題への新しい発想による挑戦、行き着く=達成感、ということで、課題克復のための新たな手段・手法による挑戦、それを通じた達成感。こうした事全体を意味する言葉なのではないのでしょうか。創造力ないところに達成感なし、といったところでしょう。
自分自身の事で恐縮ですが、新しい課題、新しい仕事を与えられた時に、先ず、何を考えるか。冒頭書いたように、“達成を目指す時期と姿を具体的に思い描く事”。そして、そこに到達するための手段と作業工程を時間軸で整理し、後は、ひとつひとつ潰していく。自惚れている訳ではありませんが、このスタイルは、先を見通す力やクリエイティブな創造力が身についていなければ、なかなかできません。若い方なら、この創造力。まだまだ、努力の積み重ねで身につける事ができます。若い方々には、是非、取り組んで頂きたい。