静養(せいよう) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

しー旗日
 今日は、静養(せいよう)という言葉です。

 最近、チョット、ハードに働き過ぎかな?疲れがたまっているような、いないような。そこに山があるから登るような、そこに仕事があるから向き合わなければならない・・そんな状況の中で、自分の身体が自分の身体としての体調管理ができていないような、不思議な感じです。少し静養(せいよう)が必要かな...なんて甘いことを考えています。ただ、無理は厳禁。人間の身体は精密機械のようなもので、一箇所の欠陥が致命傷になることもありますので、充分気をつけたいものです。

 さて、静養(せいよう)です。静(せい)という文字は、青(あお)と争(あらそう)の組み合わせ。若さを表す”青”に争いという文字が結びつくと、”静か”という文字に化学変化します。面白いですね。次に、養(よう)ですが、食物によって体力をつける、心を豊かにする、実子でないものを子として育てるetc.の意味があります。静養(せいよう)とは、日常の種々のわずらわしさや争い事から身心ともに解放し、心静かに英気を養うことを意味するようです。

忙しい山
 年度末が近づくと、多くの職場が棚卸や年度の整理に追われる事が多くなります。皆様方の職場はどうでしょうか。決算時期によっては、あわただしい時期にもずれがあるとは思いますが、そうした時期は、どなたもせわしない時間に追われることでしょう。そんなとき、その後の時間が大切になるのでしょう。徳川家康の言葉に、”人生は重き荷を背おいて遠き道を行くが如し”がありますが、そんな長い道のりでなくとも、1年のうち、一度くらいは、重き荷を背負って山を登るような苦しい時間があると思いますが、頂上まではあと僅かです。頑張っていきましょう。