芝居(しばい) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

女男女
 今日は、芝居(しばい)という言葉です。

 人生は、一人芝居(しばい)か?組織の中にいようと、一匹狼で仕事をしようと、上手く演じることが成功に近づく秘訣かも知れない。例えば、大勢の人たちの前で行う講演やプレゼンテーション。聞きずらい下手な話しぶりよりも、聞きやすいメリハリのきいた話振りの方が好感を持って迎えられるでしょう。会場に来た聴衆も、”来て良かった”という印象を抱いて帰ってくれれば大成功。演壇で話をする講師が如何に上手く演ずるか、如何に上手く話をまとめるか・・です。

 さて、芝居(しばい)ですが、芝(しば)とは、茎がよく枝分かれして地面を這うイネ科の多年生植物の事です。居(い)とは、腰を落ち着けている、ジッとして何もしないetc.の意味があります。芝居(しばい)とは、演ずる、騙すための作り事etc.の意味がありますが、それぞれの文字の意味から感ずるニュアンスは、辛抱強く何かを演じている様子でしょうか。

玉三郎舞台
 下町の玉三郎と呼ばれた梅沢富雄氏のヒット曲に、「夢芝居」(作詞・作曲=小椋佳)があります。梅沢氏は、一人で何でもこなす器用さで人気を博した庶民派のタレントです。人生は夢芝居であり一人芝居でもあります。如何に上手に演ずるか・・人生成功のカギはこんな所にあるのかもしれません。