政治の劣化(せいじのれっか) | 二文字熟語

二文字熟語

漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

うーん ①顔
 今日の2文字熟語は、あえて2文字ではない”政治の劣化”をテーマで論じたいと思います。東京新聞の22日の社説を読んで、唖然として、怒りがこみ上げるようなものも感じつつ、社説を読み終えたところです。
 その内容は・・「原子力の憲法」といわれる原子力基本法がこっそり変更されていた・・というものでした。


 社説を少し抜粋してみます。

・ 「原子力の憲法」といわれる「原子力基本法」がこっそり変更されていた
・国会でほとんど議論されぬまま「安全保障に資する」の文言が加えられた
・原子力の平和利用の理念をゆがめる
・核を「持たない」「つくらない」「持ち込ませず」の非核三原則の基礎だ
・今回の改正の対象となったのは「公開・民主・自主」をうたった基本法二条という重要条項
・改正は、原子力利用の安全の確保について「確立された国際的な基準を踏まえ」としつつも、「我が国の安全保障に資することを目的として行う」との文言が追加
・「安全保障(セキュリティー)」の言葉を使えば「平和利用に限る、軍事には使わないという原則を日本は放棄するのではないか」といった疑念や拡大解釈の余地を国際社会に与えてしまうおそれがある。あまりにも無神経。
・問題だらけの設置法案は民主党と自民、公明両党が修正協議を行い、国会に提出
・異論もなく三党が合意し、国会でも議論らしい議論もなかった。なぜ、こんないいかげんな手法がまかり通るのか
・どさくさ紛れのような手続きこそが、この「憲法改正」のやましさを物語っている。


 まさに、今の政治の醜さと、政治家の資質の劣化を物語る出来事ではないでしょうか。私は、自民党末期の政権の酷さにあいそを尽かして、民主党に期待をして心からの一票を投じましたが、今の民主党の酷さは、当時の自民党の酷さと比較しても劣らないほどだと感じています。民意を無視して政治判断という名の下に、強引に、原発再稼動、社会保障と税の一体改革という建前で消費税増税だけ先行、今回の「原子力基本法」も、国民の目をすり抜けるかのような姑息な改正。

 こんな政権、誰が支持しますか?既成政党は、自らの姿を客観的に見つめ直してみたらよい。どれだけ、醜い怪物になっているのか。良心が残っていれば、その良心で政党政治のあり方、民主主義国家における民意の尊重etc.改めて見つめ直して欲しい。