心構(こころがまえ) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

りぼんはな
 今日は、心構(こころがまえ)という言葉です。

 私の母親が亡くなったのは何年前の事でしょうか?既に、記憶のかなたとまでは言いませんが、30年近く前になります。まだ、私が所帯をもったばかりの若い頃でした。その母親の遺品を整理していたときに一枚の紙切れが見つかりました。今も、仏壇に置き、毎日、自分に言い聞かせている「日常の五心」というタイトルの印刷物でした。生きていくための心構えとして、常に、自分に言い聞かせていたのでしょう。私も、最近、年齢を重ねるに従って、同じような心境になっています。
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 さて、心構(こころがまえ)です。心(こころ)とは、体の中に宿る感情や意志、精神的な働き、まごころ、思い、情け等の意味になります。構(かまえ)とは、出来上がった建物の様子、体の備え、身構え、用意、準備等の意味となります。心構(こころがまえ)とは、何か事ある事態に備えた自分自身の確固たる意志、あるいは意志を固めるための教え。そう思います。

niko!
 皆さんは、日頃どのような心構えで過ごしていますか?何も考えず、無為に時間をすごしていることはありませんか?自分なりの心構えを持つことは、生きる意志、引いては何のために自分は生きているのか等の問題意識の確認にまでつながるのではないかと感じます。