12月24日 メディアの危機
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「メディアの危機」
私は、大学生の頃、ジャーナリストを目指していた。
そのために大学も学部も業界に近いところでジャーナリズム
を勉強していたわけであるが、浅学菲才の私自身にとって
マスコミの壁は厚く留年でもしなければどうにもならないと
知って縁あって証券界に進んだわけである。
証券アナリストという資格は、取材をする等ジャーナリスト
に近い職種だと感じたので平成5年には資格を取得した。
しかし、当時あれほどあこがれていたメディアに関しては
今は差ほど魅力を感じなくなってしまっている。
なぜなら、大学時代に学んだメディアの問題点が近年、一気
に表面化しているように思えるからである。
例えば日本独特の制度である記者クラブがそうだ。
最近、フリーのジャーナリストにも参加が認められるように
なってきたが、大手メディアしか参加することができず、
一種の談合組織と思われても不思議ではない。
大手のメディアにとってほとんど新規参入のないこの業界は
そこで働くジャーナリストの正義感だけに頼るしかないわけ
であるが、大組織をバックに個人の正義感ではどうしようも
ないだろう。
自由に意見を述べ真実を伝えるためには、フリーになるしか
道はない。
メディアの役割は今も昔も第4の権力として、国民の知る権利
言論の自由を守ることにある。
しかし、今の旧態依然とした体制のままでは、いったい我々は
何を信じていけばよいのかという漠然とした不安が残る。
昨日、小沢氏がユーストリームを用いてインタビューを受けて
いたが、情報を直接的に伝えるという点では先進的な取り組み
をしている政治家の一人である。
http://www.ustream.tv/recorded/11595483
ネットTVができれば、退屈なTV番組を避けて、かなりの
人々がネット動画を視聴するようになるだろう。
ネットTVの出現で、もっとも期待できるのはフリーのジャーナ
リストが活躍する場が必ず増えることである。
インターネットの出現によって、日本のメディアが進化すること
を切に望みたい。